特売シールを目指したが、強敵に敗北した話

日記

会社帰りのスーパー。
お惣菜コーナーに漂う、あの独特の“戦の気配”。
そう、半額シールタイムです。

その日、私はいつもより少し早く退社できました。
「これはチャンス……!」
心の中で静かにガッツポーズをしながら、
お気に入りの唐揚げ弁当の前に立ちました。

店員さん登場、戦場は一気に緊張

奥から、黄色い「割引シール」の束を持った店員さんが現れた瞬間——
空気が変わります。

私の両脇に、いつの間にか**“歴戦のおばちゃん”たち**が出現。
手にはカゴ、目には闘志。

私は一歩下がって「タイミングを見てスマートに取ろう」なんて思っていました。
が、次の瞬間。

「パシッ」——華麗な奪取

目の前で貼られた半額シール。
私が手を伸ばす、その一瞬前に。

右側のおばちゃんが、まるで武道の達人のような動きで
スッとそのお惣菜をノールックでカゴにイン

……早い。
あまりにも速い。
“指先の反射神経”の差を見せつけられました。

私はただ、取り逃した唐揚げ弁当を見つめるのみ。

経験の差は、シールの枚数に表れる

その後も、次々と半額シールが貼られていくたびに、
おばちゃんたちは見事な連携で商品を確保していきます。

一方、私はというと、
せめてもの抵抗で「20%引き」のサラダを手に取る始末。

“戦場では、経験がものを言う”——
そのことを、身をもって学びました。

戦いのあとに残るもの

帰宅してから、半額ではない唐揚げ弁当を食べながら思いました。
「今日の敗北も、きっと明日への糧になる」と。

そう、次こそは焦らず、
シールを貼るタイミングと“間合い”を読むんです。

人生も、特売も、タイミングがすべて。
今日もどこかで、
“半額シールの女神”が微笑んでいることでしょう。

お気軽に共感した方はまた読みに来てください!では、また会いましょう!

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