上期が終わると、社内では恒例のイベントがやってきます。
そう、「上期の振り返り」と「評価面談」です。
画面上にはテンプレートのフォーマット。
“上期の目標”と“達成度”を入力する欄。
毎回のことながら、開いた瞬間にため息が出ます。
どうせ“通常評価”なんでしょう?
もちろん、振り返りの大切さはわかっています。
自分を見つめなおす機会でもあるし、
やったことを整理するのは悪いことではありません。
でも、どんなに頑張っても、結果はだいたい“通常評価”。
「がんばったね」と言われても、
評価ランクは動かない。
この“報われなさ”に慣れてしまった自分が、
なんだか少し悲しいです。
フォーマットとの戦い
毎回悩むのが、あの入力フォーム。
「成果を具体的な数値で示しましょう」
と書かれているけど、
数値化できない努力ばかりしてきた半年間。
「チームの円滑なコミュニケーションに貢献」
……こう書いても、手応えゼロ。
上司からコメントが返ってくるころには、
ステータスが“承認済み”になって終了。
ああ、これが社会の歯車というやつか。
面談という名の形式美
面談の日、上司と静かに向き合う。
「上期、どうでした?」と聞かれて、
「まあ、いろいろありましたね」と答える自分。
上司もわかっている。
「下期もがんばろうね」
そう言って終わるのが、いつもの流れ。
これ以上のドラマはない。
これ以上のサプライズもない。
それでも書く理由
それでも、ちゃんとフォーマットを埋めて提出します。
なぜなら、これが“社会人のリズム”だから。
どんなに形だけでも、やらないわけにはいかない。
この儀式を終えて、ようやく半年が一区切りつく。
だから今日も、
「主体的に業務に取り組み、課題解決に貢献した」と
それっぽい言葉を並べながら、
エクセルのセルを埋めていきます。
お気軽に共感した方はまた読みに来てください!では、また会いましょう!


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